免疫反応が変化することで、効果が発現
アレルゲン免疫療法の効果発現メカニズムは十分には解明されていませんが、次のように考えられています。
アレルゲン免疫療法の実施により、日常生活で取り込まれる量より多い量のアレルゲンが体内に入ると
- ①制御性T細胞(過剰な免疫反応をおさえる細胞)が活性化する
- ②Th1細胞(アレルギー反応をおさえる細胞)が増加する
- ③Th2細胞(アレルギー反応を促進する細胞)の増加をおさえる
- ④IgEとアレルゲンの結合を妨げるIgGなど(抗体)が増加する
などの反応が引き起こされると考えられています。このように免疫反応が変化することで、効果を発現すると推測されています。
監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野 教授 大久保公裕 先生