日本でスギ花粉症が多い理由の1つに、「戦後の木材不足を解消するため、多くの天然林が生長の早いスギに植え替えられ、スギの人工林が増加した」ことがあげられます。
現在、スギの人工林は、日本の森林面積の18%※、人工林面積の44%※を占めるに至っています。特に、関東、東海、近畿地方では飛散花粉数が多く、スギ花粉症の患者さんが多いと言われています。
花粉症患者さんが増加している植林以外の理由として、地球の温暖化や都市部のアスファルト化なども言われています。
スギの花粉は非常に軽く、風に乗って遠くまで運ばれます。
スギの花には雌花と雄花があり、このうち雄花の中で花粉が形成されます。
スギ花粉は、地域によって異なりますが、およそ1月から4月にかけて飛散します。
各エリアの花粉飛散開始日を天気図の前線のように示した図がスギ花粉前線です。
しかし、飛散開始日前からも少量のスギ花粉が飛んでいますので、注意が必要です。
花粉症の症状の強さは人それぞれ異なりますが、花粉の飛ぶ量が増えれば、花粉症の症状は悪化する傾向があります。