スギ花粉飛散終了後にも花粉症の症状が続く人は、ヒノキの花粉にもアレルギーがある可能性があります。ヒノキは、スギに次いで多く植林されています。現在、ヒノキ人工林は、日本の森林面積の10%※、人工林面積の25%※を占めています(関東以西で多い)。
ヒノキ花粉の飛散期は、地域によって異なりますが、スギよりも遅く、およそ2月から5月です。
花粉飛散のピークは4月にみられます。
スギ花粉症患者さんの中にはヒノキ花粉飛散期にも花粉症症状を発現する人もいます。
ヒノキ花粉はスギ花粉と似ているため、スギ花粉症患者さんはヒノキの花粉にも反応しやすいと言われています。
北海道や高地に多く、北海道では街路樹や緑化のために多く植栽されました。そのため北海道を中心にシラカンバ花粉症の患者さんが増加しています。また、シラカンバなどカバノキ科の花粉症患者さんでは、リンゴなどの果物を食べたときに口の中や喉がかゆくなったり、唇が腫れるなどの症状が現れることがあります。これは口腔アレルギー症候群(OAS)と呼ばれています。
樹木以外にも、イネ科(カモガヤ、ホソムギなど)やキク科(ブタクサ、ヨモギ)、カナムグラなど、道ばたや空き地、河川敷などに生えている背の低い草の花粉も花粉症の原因となります。
イネ科やブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの草花の花粉は丈が低いため、遠くまでは飛散しません。しかし、その植物が生えている付近ではこれらの花粉が飛散していますので、花粉の飛散期には、近づかないようにしましょう。